サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

花の聖母

イタリアにある「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」はご存知でしょうか?

巨大な赤いドームが印象的な「ドゥオーモ」と言ったほうがわかりやすいかもしれませんが、ドゥオーモのほかに、サン・ジョヴァンニ洗礼堂とジョットの鐘楼を含む3つの建造物を合わせたものが、フィレンツェの大司教座聖堂として知られる「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」なのです。

教会のサンタ・マリア・デル・フィオーレという名には「花の聖母」という意味がありますが、フィレンツェでは、その名の通り花のように美しい姿を誇る教会として知られています。

見どころ満載の大聖堂

サンタ・マリア・デル・フィオーレで最も目立つ部分と言えば、先にもあげた「ドゥオーモ」でしょう。
初期ルネサンス建築を代表するといわれるこの建物は、1296年から140年以上かけて建設されたといいます。

ドゥオーモのシンボルは、「クーポラ」と呼ばれる巨大なドームです。クーポラは、木枠を組まずに作られており、建設当時は世界最大のドームでした。

クーポラのてっぺんには彫刻家ヴェロッキオが製作したブロンズ製の玉が乗せられていますが、このデザインにはかの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが関わったことでも知られています。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、どうしてもドゥオーモばかりが注目されがちですが、大聖堂西側にあるファサードもまた見応えがあります。
このファサードは、ゴシック・リバイバル、もしくはネオゴシック様式とも呼ばれる建築で、すべて天然の大理石で作られています。
白を基調としていますが、ピンクや緑といった色の大理石も使われており、実に優美な美しさです。

ファサードの中央には、サンタ・マリア・デル・フィオーレの名にふさわしく、聖母マリア像が描かれ、3つの扉それぞれにマリアの生涯が描かれています。

大聖堂内部、クーポラの天井には、旧約聖書を題材とした「最後の審判」のフレスコ画があり、迫力のある神の裁きの場面を見られます。