旧約聖書と新約聖書

旧約聖書の歴史

仏教や神道を信仰する人が多い日本では、キリスト教の教えはあまりなじみがないかもしれません。
キリスト教の教えと言えば聖書がそのベースとなりますが、そもそも聖書には旧約聖書と新約聖書があり、それぞれの違いもよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

もっとも、現代では旧約聖書新約聖書に分けられている「聖書」ですが、聖書がかかれた当初はもちろんそのような区別はされていませんでした。
イエスの時代に聖書として扱われていたのは、現代でいうところの旧約聖書であり、イエスやその弟子たちの思想のベースとなっていたものです。

旧約聖書は39の文書からなる書物で、紀元前5~3世紀ころまでにまとめられたものといわれています。
数多く伝えられていた文書を39の文書へと絞り込み、正典として決定したのは、1世紀末に開かれたユダヤ教徒によるヤムニア会議であったといわれており、ユダヤ教ではこの旧約聖書を正典として扱います。

ヤムニア会議で正典と認められなかった書物には「知恵の書」や「集会の書」などの7書がありますが、これらの書物は旧約聖書の正典外の書物=外典と呼ばれることとなりました。

ただし、キリスト教徒はヤムニア会議以前から外典を聖書として受け入れてきたということもあって、カトリック教会ではこの外典の7書を第二正典として、旧約聖書の正典として扱っています。

そのため、現在主に普及している聖書には、旧約聖書続編として外典が収録されているのです。

旧約聖書と新約聖書

旧約聖書は、歴史書、諸書、預言書という3パートにわけることができ、中でも歴史書の中の律法に関する部分にはアダムとエバの追放や、モーセの十戒、神とイスラエルの契約など、重要な部分が書かれています。

一方で、イエスの生涯やその弟子たちの活動が記録されているのが新約聖書です。
新約聖書は全部で27の文書からなる書物で、福音書、使徒言行録、書簡、黙示録といったパートにわかれています。

そのため、キリストの説いたキリスト教を理解するためには新約聖書を読むことが必要です。