キリスト教の教会

教会の意味

キリスト教を信仰する人にとって、欠かせない場である教会。日本の仏教徒でいえば、教会はお寺のような存在といえるのかもしれません。

しかし、実はキリスト教にとっての「教会」とは、キリスト教を信仰する人々の集まりを意味するもので、建物とは直接関係ないものなのでした。

「教会」とは、ギリシア語の「エクレーシア」を翻訳したものにあたりますが、エクレーシアにはもともと人々の集会を示す意味があるからです。

そのため、現在私たちがイメージするような建物としての「教会」があったとしても、そこに人々が集まらないのであれば、それはただの建築物であり、教会ではないということになります。

キリストの名のもとに人々が集まる「教会」には、まとめ役となる存在が必要です。
キリスト教がおこり、教会が発足したごく初期のころは、監督、長老、執事といった役割を持つ人々が中心となって教会組織をまとめていたといいます。

やがてこのような教会組織はよりしっかりと整備され、現代の司教や司祭、助祭といったいわゆる「聖職者」が登場することとなりました。

カトリック教会とプロテスタント教会

このような教会組織は、キリスト教の宗派によってやや違いがあります。

カトリック教会の場合は、司教が地方の教会をまとめる役割、司祭は個々の教会で信徒の信仰生活の指導などを行う役割、助祭は、司教や司祭のアシスタント的な役割を務めるといった役割分担が明確になされています。

プロテスタント教会の場合はやや異なり、カトリック教会における司祭のように、個々の教会で働く人は牧師と呼ばれます。

牧師はただ単に呼び名が異なるだけでなく、信仰生活の指導という面においては、聖職者として上からの立場で指導にあたるのではなく、牧師も一人の信徒として、一般の信徒と同じ立場として位置付けられているという違いがあります。

カトリック教会では、司祭は妻帯が許されませんが、プロテスタント教会の場合は牧師は妻帯が許可されている、というのも各教会の聖職者の立場の違いを表しているといえます。